脚の疲れやむくみがひどいのは、膝の歪み“反り膝(反張膝)”が原因かもしれません。
無意識に膝を反らせてしまっていると、脚はだんだん太くなり、将来的に歩けなくなるほど歪んでしまう可能性も…
特に女性は、筋力が少なく関節が柔らかいことや、膝の靭帯が月経周期によって緩みやすくなることから、膝が反りやすいといわれています。
まずは簡単なストレッチや正しい立ち方を意識し、膝トラブルを回避して美脚を目指しましょう!
反張膝(はんちょうひざ)とは
太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)の位置がずれて、横から見ると膝が後ろに弓のように反った状態です。
反張膝の原因
① 膝を伸ばし切る
膝を伸ばし切ると、膝関節はそれ以上動かないようにロックされて、筋肉を使わずに体を支えることができます。
つまり、膝をピーンと伸ばし切って立つことは、脚の筋力が弱い人にとって“楽ができる姿勢”というわけです。
しかし、ズレた骨に頼って体重を支えることになるので、脚が反って膝を痛める原因となるのです。
また、以下のように、スポーツのフォームで膝が反ってしまう場合もあります。
- 膝を伸ばして美しさを表現するバレエ
- 膝を伸ばしたまま力を入れてバタ足をする水泳

② かかと重心
重心がかかとに偏っていると、太ももの前側やふくらはぎでバランスを取ろうとし、膝を反らせる筋肉が発達してしまいます。
例えば、ハイヒールを履くと、重心は前に移動して、親指のつけ根にかかりやすくなります。
すると、足の指が反って返り浮いてくるので、今度はかかとに体重がかかり、ふくらはぎの筋肉は緊張し続けるのです。
(ハイヒールを毎日履くと、ふくらはぎの筋繊維は約13%も縮むといわれているのですよ!)
③ 反り腰
反張膝の人は、反り腰になっている場合が多いです。
腰が反りすぎて骨盤が前に傾くと、反対に脚や膝は後ろに反ることでバランスを取ろうとするからです。
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反張膝でよくある症状
・膝の痛み
膝が反って脚が後ろに無理やり引っぱられると、筋肉は硬く突っ張って、膝裏に痛みを感じやすくなります。
また、年齢が重なったり体重が増えたりすることで、膝の靭帯も引き伸ばされ、反る角度はひどくなっていきます。
初めは痛みが出ませんが、関節に負担がかかり続けると軟骨がすり減り、将来的に痛みで歩けないなどの症状に繋がるのです。
・むくみ&冷え
膝が伸び切った状態では、膝裏やふくらはぎの筋肉はうまく伸び縮みができません。
そのまま筋肉が凝り固まり、血液やリンパの流れが悪くなると、下半身に余分な水分や老廃物が溜まって、脚がむくみ、冷えやすくなります。
・下半身太り
正しい立ち方ができていないせいで、余計なところに筋肉がついていきます。
特に前ももとふくらはぎに力が入りやすく、パンパンに張ってしまいます。
・さらなる歪み
膝が反ると股関節や膝関節は内側にねじれやすくなります。
後ろだけでなく外側にも反りが広がっていくと、O脚やX脚になる可能性も。
また、猫背や反り腰のような上半身の歪みにも繋がるので、肩こりや腰痛の原因にもなります。
簡単ストレッチで改善
まずはストレッチで反張膝の人が使いすぎる2つの筋肉を緩めましょう。
それぞれ左右30秒ほどキープすればOK。
前もも(大腿四頭筋)
①仰向けになって片足を後ろに折り曲げてお尻の下に敷く。
②反対の足は伸ばしたまま、そのまま姿勢でキープ。

ふくらはぎ(ヒラメ筋)
①片膝を立てて座る
②重心を立てた足の方へかける ※かかとは浮かさないように

正しい立ち方・歩き方で改善
足の重心は、かかとより少し前にあるのが正しい位置です。
以下の3つのポイントを意識しましょう。
- 膝の力を少し抜く
- くるぶしの上に膝が乗るイメージ
- おへその少し下に力を入れる
また、反張膝の人は膝が内向き、つま先が外向きになっている人が多いです。
歩く際には、膝とつま先が正面を向くように足を出しましょう。
全身のバランスが大事
膝への負担は、普段の使い方の積み重ねが大きく関わってきます。
脚の筋肉ばかり使われないように、膝の歪みだけでなく、全身のバランスをトータルに把握することも大事です。
当院では、お身体の状態を診ながら、骨盤矯正やインナーマッスルのストレッチでバランスを整えていきます。
正しい姿勢を身に付けて、トラブル知らずの美脚を手に入れましょう!
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